ふたたび、我が輩はネコである。
風や光、緑をとりいれながら、自然の豊かさを身近に感じる。そんな毎日を過ごすのが、心地いい。こんな当たり前のことに、人間たちもやっと気づいたというわけか。
ところで最近、我が輩のお気に入りの昼寝の場である屋根に、奇妙な物体がいくつも並べられていることがある。どうやら人間は、あのツルツルしたモノで、太陽からエネルギーをつくろうとしているらしい。
快適に暮らすためには、自然も、機械も、どちらもうまく使っていこうというのだな。地球の迷惑になりそうなことはなるべく控え、ムダを省いた生活を営もうということらしい。人間もずいぶんと進歩したものではないか。
え、ネコが、なにを偉そうにって?
まあ、気を悪くするな。
なにしろ"しぜんごこち"に関しては、人間よりも我が輩たちのほうが、先輩なのだから。
さて、また家をまわって気持ちのいい場所を見つけにいくとするか。
・・・ん、この匂いは、ちらし寿司か!