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AsahiKASEI旭化成ホームズ株式会社


News Release
 
 

平成24年3月30日
旭化成ホームズ株式会社

 
 
~災害に備える機能を強化した~
「ヘーベルハウス そなえのいえ」新発売
 
 
 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:平居 正仁)は、近年の災害への備えに対する関心の高まりを受け、災害発生時により安心な生活を営むことができるように機能を強化した「ヘーベルハウス そなえのいえ」を本年4月1日より発売いたします。
 今回の商品は、既に平成16年から制震構造を標準仕様として採用している「ヘーベルハウス キュービック」と独自の重量鉄骨システムラーメン構造で耐震性に優れる「ヘーベルハウス フレックス」の両商品シリーズに、地震発生後の火災への備えを強化する設計提案を行い、エネルギーの自立供給を可能とする新たな設備を装備した商品です。
 火災への備えの強化としては、もともと法定耐火部材であるALCコンクリート「ヘーベル」が隣家からの延焼をしっかりと抑制することに加え、隣家が密接する地域ではALC版の二重壁による袖壁をファサード側の外周に設置することで開口部からの延焼を食い止めます。ベランダ部も外周を二重壁で囲い天空越しの通風と日照を確保することで、延焼を防ぐと同時に快適な居住環境を実現する設計提案を行います。
 エネルギーの自立供給を可能とする設備としては、蓄電容量7.2kWhのリチウムイオン蓄電池と2階建プロトタイプの場合は3.94kW、3階建プロトタイプの場合は2.95kWの太陽光発電装置を設置することで、日中は太陽光発電から、夜間でも蓄電池から最低限の電源を確保することが可能となります。また、このシステムは6つの運転モードを設定しており、安価な深夜電力を充電し、電気料金の高い日中に使用して太陽光発電による余剰電力を売電するモード(売電モード)やCO2排出量削減を優先するモード(エコハウスモード)など、お客様のライフスタイルに合わせた運転が選択できます。当システムを導入した場合、年間光熱費については約1/3に低減されます。(災害時用に常時3kWhの電源を確保した上で売電モードによる運転を行った場合。東京都に建築した当社オール電化2階建住宅を前提とした当社シミュレーション)
 その他にも、家具の転倒による危険を低減する収納提案なども行い、災害への備えを強化しています。
 なお、エネルギー自立供給システムについては、新築のみならず既に建築されているヘーベルハウスにも、旭化成リフォーム(株)を通じて供給して参ります。
 また、新築につきましては、当社の40周年を記念した特別価格260万円(太陽光発電2.95kW・リチウムイオン蓄電池7.2kWh、消費税込)にて提供いたします。
 
  I.開発の背景  
   東海・東南海・南海連動型地震や首都直下地震など、近い将来に予測される震災に備える意識が高まっています。当社の供給する「ヘーベルハウス」の優れた耐震・耐火性能は既に市場にて高い評価をいただいておりますが、想定される首都直下地震では密集した市街地における震災後の火災への備えや震災発生後の家族のシェルターとして機能するためのエネルギー自立性の確保が重要となります。今回の商品提案は、これらに対応したものです。
 今回当社で初めて導入する太陽光発電とリチウムイオン蓄電池によるエネルギー自立供給システムは、次のような判断により導入を決定しました。

各社による定置用リチウムイオン電池の供給体制が整い始め、国の補助制度(上限100万円、機器費の1/3まで)も整備されてきたこと。

家電機器との通信規格が定まったことを受けて今後開発が進む本格的HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)導入時に、各種家電製品やEV(電気自動車)も含めた幅広い連携性を持ち、通信インフラを利用した各種サービスの展開が可能なこと。

メンテナンス、保証体制が整備され、コスト合理性が高いこと。

 
  II.商品の特徴  
  <火災への備え強化>
・ファサード面に設置する外周袖壁

 密集した市街地では、地震後に発生した火災に対して隣家からの類焼を防ぐ設計配慮が大切となります。ヘーベルハウスは法定耐火部材であるALCコンクリート「ヘーベル」を外周壁全てに使用しているために優れた耐火性能を発揮しますが、ファサード側は大きな開口部が設置されているため、更なる延焼防止策を提案します。今回の提案では、ファサード面の外周にALC版の二重壁による袖壁を防火壁として設置することで、「うだつ」の機能を発揮して延焼の危険を減じています。
 
・ベランダを囲う二重壁
 屋外空間へ繋がるベランダ部分には、日照・通風の確保のために大きな開口部が設置されているため、この部分にも延焼を抑止するための工夫が必要となります。ベランダ部も外周に二重壁を設置して天空越しの通風と日照を確保することで、延焼を防ぐと同時に快適な居住環境を実現します。

<エネルギー自立供給への備え>
 ヘーベルハウスは、優れた耐震・耐火性能により災害時にも家族を守るシェルターの機能を発揮しますが、災害時に電力供給が絶たれた場合を想定し、太陽光発電システムとリチウムイオン蓄電池をセットしたエネルギー自立供給システムを導入しました。これにより、夜間の災害時でも家族で過ごす最低限の電源を確保し、日中は太陽光発電による電力を使用することでシェルターとして生活を継続することを可能とします。
 また、今回導入するリチウムイオン蓄電池は6つの運転モードを備え、災害時のバックアップ機能を果たすと共に、ピークシフトを優先する運転や太陽光発電を全て家庭内で消費する運転などライフスタイルに合わせたモードを設定することができます。
 当システムを導入して災害用に常時3kWhの電源を確保した上で売電モードで運転を行った場合、年間高熱費が約1/3に低減されます。(東京都に建設した当社オール電化2階建住宅を前提とした当社シミュレーション)
災害時のバックアップ機能3kWhの電源
LED照明、TV、冷蔵庫、情報通信用など最低限の家電に必要な一晩分(約12時間)を想定



・システム詳細

供給会社

株式会社京セラソーラーコーポレーション
太陽光発電設備

2階建プロトタイプ 3.94kW、3階建プロトタイプ 2.95kW
リチウムイオン蓄電池設備

7.2kWh
運転モード

売電モード、エコハウスモード、深夜電力活用モード、ピーク抑制モード、強制充電モード、強制売電モードの6モード

<売電モード運転の例>
 安価な深夜電力を充電し、電気料金の高い日中に使用。更に太陽光発電で蓄えた電気を売ることができるモード。
 
<エコハウスモード運転の例>
 太陽光発電による電気は全て家庭で使用。余剰電力がある場合は蓄えて夜間に使用するモード。


<収納計画による備え>
 過去の震災においても、死傷原因のトップは生活空間における家具類転倒によるものです。建物の倒壊だけでなく家具類の転倒散乱による被害にも備えが必要です。「そなえのいえ」では、転倒すると危険な家具類をまとめて収納できる収納空間ファミリークローゼットや防災用品や備蓄品などを収納する階段下収納などを提案します。
 
  ◆3階建プロトタイプ平面図
 


 
1階平面図
2階平面図
 
3階平面図
R階平面図

◆3階建プロトタイプ面積表

建築面積
50.44m2(15.26坪)
1階床面積
37.05m2(11.21坪)
2階床面積
42.91m2(12.98坪)
3階床面積
40.68m2(12.31坪)
延床面積
120.64m2(36.49坪)
総面積
141.66m2(42.85坪)
 

◆3階建プロトタイプ外観

外観正面
 
外観俯瞰


  以上  
 
<本件に関するお問い合わせ先>
〒160-8345 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル
旭化成ホームズ株式会社 広報室
(電話)03-3344-7115 (FAX)03-3344-7050
(メール)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp