養護老人ホームとは?特別養護老人ホームとの違いも解説

高齢者向け施設は種類が多いため、どのような違いがあるか理解できていないという方も多いのではないでしょうか。
特に「養護老人ホーム」と「特別養護老人ホーム」は似ているため、違いが分かりにくい方が多い高齢者向け施設といえます。
この記事では、養護老人ホームとは何か、特別養護老人ホームとの違い、メリット・デメリットなどを解説します。養護老人ホームについて詳しく知りたい方は、是非参考にしてください。
養護老人ホームとは
養護老人ホームと特別養護老人ホーム(特養)は名称が似ていますが、入所条件や受けられるサービスは異なります。
自分が住みやすい高齢者向け施設に入所するためにも、各施設の特徴を正しく理解することが大切です。
まずは、養護老人ホームの入所条件や費用、サービスを詳しく見ていきましょう。
入所条件
養護老人ホームは、誰でも入所できるわけではありません。65歳以上の高齢者であり、以下の条件を満たしている必要があります。
- ・身寄りがない
- ・経済的に困窮している
- ・虐待を受けている
- ・ホームレス
- ・住居からの立ち退きを受けた
上記の条件に該当している方の場合、市区町村の決定を得ることができれば養護老人ホームへの入所が認められます。基本的に自立した生活を送れる方が入所対象ですが、施設によっては介護が必要な方でも受け入れている場合があります。
入所条件は市区町村によって異なるため、自治体に確認しましょう。
費用
高齢者向け施設を利用する際には、初期費用と月額費用の両方を負担するのが一般的です。しかし、養護老人ホームでは、入居一時金や敷金といった初期費用が発生しません。施設に支払うのは月額費用だけです。
月額費用は利用者の前年度の収入によって異なります。全部で39段階に区分されており、1年間の収入が0~27万円の方は0円、40万円前後の方で1万円前後などのように年収で変化します。
しかし、必ずしも上記の金額が請求されるとは限りません。生活保護を受けているなど、経済状況によっては月額費用が減額や免除される場合があります。
サービス
養護老人ホームで受けられるのは以下のようなサービスです。
- ・食事提供
- ・健康面のチェック
- ・自立・社会復帰に向けたサポート
養護老人ホームはあくまでも経済的困窮に陥っている方のサポートであるため、原則介護サービスの提供はしていません。施設に勤務しているのも介護職員ではなく支援員です。
介護サービスが必要になった場合は、外部の介護サービスを利用または一部介護サービスを提供している養護老人ホームもあるのでそちらを利用しましょう。
特別養護老人ホームとは
養護老人ホームの場合は経済的困窮が条件に含まれていました。しかし、特養の場合には経済的困窮が条件に含まれていません。
全く別の施設といえるため、違いをしっかり理解しておきましょう。
入所条件
特養の入所条件は、原則65歳以上の高齢者です。介護保険の要介護認定で要介護3以上に認定されている方が対象です。
特定疾病を患っている場合、40~64歳の方も要介護3以上であれば特養に入所できます。重度の認知症を患っている、知的障害・精神障害などで日常生活に支障が生じているなどの条件に該当する方は、要介護1~2であっても入所が認められる可能性があります。
費用
特別養護老人ホームは公的な高齢者向け施設なので、養護老人ホームと同様に、初期費用は発生しません。
ただし、養護老人ホームのように経済的困窮に陥っている方を対象とする施設ではないので、養護老人ホームよりは月額費用が割高です。
月額費用の目安は10~15万円程度とされており、民間の介護サービスを受けられる施設と比較すると割安で利用できるでしょう。
サービス
特別養護老人ホームは要介護3以上の介護が必要な方を対象としており、サポート体制が充実しています。
例えば、入浴、排泄、食事といった介護、日常生活のサポート、機能訓練、健康管理などが挙げられます。
全ての施設が対応しているわけではありませんが、看取りに対応している施設も多いため、入居者や家族が希望する場合には終身利用することも可能です。
養護老人ホームのメリット・デメリット
養護老人ホームのメリット・デメリットとして、以下の4つが挙げられます。
- ・割安で入所できる
- ・緊急時にはサポートを受けられる
- ・入所できるとは限らない
- ・退所させられる可能性がある
割安で入所できる
養護老人ホームは、65歳以上の方だと誰でも利用できるわけではありません。経済的困窮も条件に含まれており、生活が困難な高齢者を受け入れる施設といえます。そのため、通常の高齢者向け施設よりも大幅に低額で利用できる条件が整っています。
例えば、経済的に困窮していて生活保護法を適用できる場合には、費用が大幅に減額または免除されるケースも少なくありません。
経済的困窮で高齢者向け施設に入所できずに悩んでいる方でも入所しやすい点が、養護老人ホームのメリットといえるでしょう。
緊急時にはサポートを受けられる
割安で利用できる分、サポート体制が不十分でないか不安に感じている方も多いでしょう。しかし、養護老人ホームでは、万が一の事態が発生してもすぐサポートを受けられる体制が整っています。
例えば、養護老人ホームは夜間にも職員がいるため、緊急時に速やかに対応してもらえます。養護老人ホームに入所する方の多くは、老後に不安を抱えている方です。養護老人ホームでは万が一の事態に備えられるので、老後に不安を感じている方でも安心して暮らせるでしょう。
入所できるとは限らない
65歳以上であるという年齢条件だけでなく、経済的困窮や虐待を受けているなどの条件を満たしている方しか養護老人ホームは入所できません。また、入所条件を満たしていても、施設の数が限られており、入所を希望していても入所できるとは限らないのが現状です。
養護老人ホームに空きがあったとしても、入所の可否を判断するのは市区町村です。市区町村の窓口が入所不可と判断した場合は、養護老人ホームに入所できないので注意してください。
退所させられる可能性がある
養護老人ホームは、終身で利用できる高齢者向け施設というわけではありません。入所後に介護が必要になった、病気で治療が必要になった場合には、外部の介護サービスを利用する、病院の治療を受けられる施設では、引き続き利用することが可能です。
しかし、要介護度が上がった、入院が必要になったなどのように、養護老人ホームで十分に対応できない施設の場合は設備の整った施設に転居しなくてはなりません。状況によっては、施設に退去を求められる可能性があるということを覚えておきましょう。
まとめ
養護老人ホームは高齢者向け施設の1つですが、経済的困窮に陥っているといったように何かしらの悩みを抱いている方を対象としています。そのため、年齢条件を満たしていても他の条件を満たしていないと利用できないので注意してください。
また、全ての条件を満たしていても、最終的な入所可否を判断するのは市区町村であるため、必ず入所できるとは限りません。入所できるか気になるという方は、まず市区町村の窓口に問い合わせてみましょう。
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